紅葉の森へ11/1
朝は暖かく、明るい太陽も照っていました。でも今日の天気は、昼から寒冷前線が通過して崩れる予報です。雨が降ったら引き返すつもりで、奥越の山へ出かけました。朝遅く家を出たので、山道を歩き始めたのは午前11時頃でした。最近は仕事が忙しく、戸外に出る余裕もない毎日です。インドアの生活が続いていたので 『 山の空気を吸う、紅葉を見る、健康ウォーキング、気分転換 … 』 等、いろんなことで自分を理論武装しての山行きです。リュックを背負って歩き始めると、少しずつ日常とは違ったアウトドアの私が現れてくるのを感じます。
午後から天気が崩れてくるせいか、他の登山者はまったくいません。登山道には、たくさんの落ち葉が敷き詰められています。でも木々の紅葉は、まだ完全には落葉してないようです。ナラの木、栃の木、そしてブナの木と現れてきます。幹の太さも徐々に大きくなってきます。秋の森のなかでは、ブナの木が一番好きです。福井のブナは 『 白ブナ 』 で、今頃の木肌は鮭鱒の婚姻色に似ています。森の中に分け入るにつれて、頭の中は空っぽになって武装解除されていきます。インドアとアウトドアの違った私がいて、山道を歩きながら変身していきます。
お昼12時を過ぎたころから、黒い雲が山頂から現れてきました。 『 山の天気は変わりやすい 』 という言葉が、頭に浮かんできます。引き返す心の準備は、すでに出来ていた。遠くの空まで、黒くなってきている。そろそろ来るかなと思っていると、パラパラと大粒の雨が降ってきた。汗ばむような暖かい山の空気でしたが、雨と一緒に冷やっとする風も吹いてきた。リュックから雨具を出して着ようかどうか迷ったが、このまま雨に打たれていたかったのでそのまましばらく歩き続けた。アウトドアの中での自分を、持ち続けたかったのかも知れない。
雨が激しくなってきたので、 『 もう限界かな… 』 と思ってUターンした。びしょ濡れになってきたが、かたくなに雨具を拒否し続ける私でした。山からエネルギーをもらうのが、今日の登山の目的です。降ってくる雨すらも、身体一杯に受け止めて帰りたい気分だった。舗装された林道に出て歩いていると、15cmほどの生後1年以内の子供のヘビに出会った。白黒の横縞模様で、初めて見るヘビでした。三角形の頭を持ち上げてコブラみたいに威嚇している様は、明らかに毒をもっていることを暗示しています。
自分でも調べてみますが、何と言う名前のヘビか、ご存じの方がおられたら教えていただきたいですね。車に着いたときには、さすがに寒さで震えてきた。急いで着替えて車にエンジンをかけたのは、午後2時ごろでした。フロントガラスを打つ雨は意外と激しく、早めに下山して正解でした。でも渓流や九頭龍川本流は、まだ減水状態で雨の影響は出ていない。帰宅して山行きの後始末をしていると、頭の中は明日からの仕事のことで一杯になっていた。何時の間にか、インドアの私に戻っています。洗練されたインとアウトの2人の私が混在しているのですが、ジキルとハイドのように使い分けを間違えると大変ですね…。
(後記) 写真の蛇は 『 シロマダラ 』 の幼ヘビということです。日本全国どこにでもいる蛇なのですが、夜行性で見つけるのは難しい蛇だそうです。所謂 『 幻のヘビ 』 とも言える蛇ですが、毒は無いそうです。
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